「臨床真理」/柚月裕子 角川文庫

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柚月裕子さんの本は何冊か読んでいて面白かったので
何か読もうと探し、「原点」という言葉に即購入

これがデビュー作品なのですね

面白かったです

ぐいぐい引き込まれて、二晩で読了

そのせいでやや睡眠不足になっていますが、
やめられない止まらないかっぱえびせんなお話でした

言葉が色になる・・・なんとも不思議な設定
共感覚というものらしいですが
なんとなくあるかも、とは思います

昔、Jリーグをよく見てたころ、遠藤保仁さんのゴールはオレンジ色のイメージ
中村俊輔さんはブルー、阿部勇樹さんはグリーンなどと思ったりしていました

このお話の登場人物・司くんみたいに見えたらしんどいでしょうけど、

主人公は臨床心理士の美帆さん
なかなかハードな局面に立たされて読むのがイヤな場面もありましたが
とにかくどう着地するのか知りたくて次々とページをくってしまう

コロナのせいで家にいる時間が増えましたから読書には絶好のチャンスです

あらすじ****

人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという不思議な青年―藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。知的障害者更生施設に入所していた司は、親しくしていた少女、彩を喪ったことで問題を起こしていた。彩は自殺ではないと主張する司に寄り添うように、美帆は友人の警察官と死の真相を調べ始める。だがやがて浮かび上がってきたのは、恐るべき真実だった…。人気を不動にする著者のすべてが詰まったデビュー作!